2014年11月25日火曜日


27回大会で広報委員会企画WSが開催されました!



会場の駐車場からの眺め
 2014年度大会は沖縄科学技術大学院大学(沖縄県国頭郡恩納村:2014111-2日)で行われました。

 立体駐車場からは沖縄の美しく青い海と空を見ることができ、“いっそのこと屋外で海を見ながらのセッションなんてどうだろう”と思わされました。




熱心に講義される島崎先生
そのような気分の中、大会2日目に島崎崇史先生(早稲田大学)を講師に迎えた広報委員会企画WS“健康心理学を応用した健康づくりメッセージのデザイン―作成から普及まで―”が開催されました。

昨年度大会で平井啓先生(大阪大学)にマーケティングやブランディングに関するお話を伺ったことを受けて、今年度大会では“戦略的コミュニケーションを私たちの研究や実践活動にどのように活用できるか”といった視点からのWSでした。

島崎先生は、健康行動に関する効果的な情報伝達について、私たちの生活上の身近な例や島崎先生ご自身の実践研究活動を数多くあげながらお話してくださいました。

グループワークの様子

“効果的な情報伝達”というテーマにふさわしく、島崎先生の資料提示やご説明は非常にわかりやすく、参加者をグイグイと引き込んでいくものでした。

グループワークの様子
また、5名程度で1つのグループを作り、実際に伝達したいテーマと対象者を決めて、伝達の内容、方法、媒体などについて話し合い、キャッチフレーズやロゴマークを検討しました。頭では分かっているつもりでも、いざとなると“伝達を受ける側の視点”で物事を考えたり、“効果的”に情報伝達することの難しさを実感することができました。


グループごとの発表の様子
グループごとの発表では、それぞれが考えた内容について、“なるほど、うまいキャッチフレーズだねえ”“確かにそこなら目につくなあ”などと会場からは感嘆の声が聞かれました。楽しく能動的に学べた、あっという間の1時間半でした。

グループワークで使用したシート
 健康心理学の研究・実践では、健康的/不健康的な認知・行動に関する教育プログラムが行われますが、これらの認知・行動は、数セッションのプログラムで身につくものではなく、その後の日常生活場面で継続して実行し、定着・習慣化していくことが重要です。

 そのためには、私たちの毎日の生活のどこに、どのような方法で、どのような情報提示があれば良いのだろうといったことを考えたりもしました。参加者の方々は、それぞれの立場で、自身の研究・実践活動をより効果的に行うための新しい視点を持ち帰られたことと思います。島崎先生、どうもありがとうございました。